最近は資産運用に注目が集まっており、「インデックス投資」という投資方法を耳にした方も多いのではないでしょうか?
ですが「インデックス投資が良いらしい」というのは知っていてもそもそもインデックス投資がどういった投資方法なのかわからずになかなか投資をスタート出来ないという方も多いかと思います。
インデックス投資は時間を味方に付けた投資方法ですから始めるタイミングは早ければ早いほど期待リターンも高くなり、リスクも低く抑えることができます。
つまり早く始めた方が有利ということですね。
そこで今回はそんなインデックス投資とはそもそも何なのか?についてとてもわかりやすくめちゃくちゃ噛み砕いて解説していきます。
ちなみにインデックス投資を簡潔に説明すると
「インデックスに投資をすることで長期間にわたって市場の平均リターンを得る投資方法」です。

うーん…全くわからない…
という方が多いかと思います。
ですがこれを最後まで読んでいただければインデックス投資への理解も深まりますよ。
インデックスとは?
「インデックス」を直訳すると指数や指標という意味です。
そのためインデックス投資でいうインデックスとは「株価指数」の事でありこの「株価指数」に投資をする投資方法をインデックス投資といいます。
それではこの「株価指数」とは一体なんなのか?です。
株価指数とは?
株価指数とはその国の数百社〜数千社の株価の平均値です。株価の平均値ですからその国の経済の指標ともいえますね。
以下に代表的な日本の株価指数と米国の株価指数をまとめましたカッコ内は組み入れられている企業の数です。
日本の代表的な株価指数
- 日経平均株価(225社)
- TOPIX(約2000社)
米国の代表的な株価指数
- S&P500(500社)
- ダウ平均(30社)
上記の株価指数はほんの一例でこの他にも数多くの株価指数が存在しています。
このように数百社〜数千者の株価の平均値を表したものをインデックス(株価指数)といいます。
また同じ国であっても複数のインデックスがあり組み入れられている企業やその数も違いますから値動きにも若干の差があります。
- インデックスとはその国の株価指数のこと
- 同じ国でも複数のインデックスが存在する
- インデックス=その国の経済の指標
インデックス投資とは?
では次にインデックス投資とはなんなのか?についてです。
インデックスがその国の株価の平均値ということは分かって頂けたかと思います。
このインデックスには数百社〜数千社の企業が組み入れられており業績の良い企業もあれば業績の悪い企業もあり、中には倒産してしまう企業も含まれています。
そういったたくさんの企業が含まれているインデックスですがこのインデックスに投資をすることで数百社〜数千社に薄く幅広く分散投資をすることが出来るんですね
そのためリスクは分散させながら長期にわたって市場の平均リターンを得られるのがインデックス投資といえます。
- 市場全体に薄く幅広く分散投資ができる
- 長期間にわたって市場の平均リターンを得られる
- その国の経済成長に投資する投資方法
インデックスを買うには?
インデックスが何か分かりましたら今度はどうやってインデックス(株価指数)を買うか?についてです。

日経平均株価をください!
と言っても日経平均株価のようなインデックスはただの指標ですからインデックス自体を買うことはできないんですよね。
ではどうやってインデックスに投資をするか?ですがインデックス連動型の投資信託を購入することでインデックスに投資が出来ます。
また投資信託の事を「ファンド」インデックス連動型の投資信託を「インデックスファンド」といいます。

投資信託って一体なに…?
という方もおられるかと思いますので解説します。
投資信託(ファンド)とは?
投資を信じて託すと書く通り資産の運用を運用会社に任せる投資方法です。
ファンド(投資信託)は投資家(僕たち)から集めた資金をひとまとめにして莫大な資金を運用します。
例えば日経平均と同じ値動きを目指すのであれば日経平均に組み込まれている225社全ての株を均等に買えば理論上は可能です。
ですが225社全ての株を購入するには数千万円という莫大な資金が必要ですから個人としては現実的ではありませんよね。
そこでファンドが投資家(僕たち)から少しずつ集めた資金をひとまとめにして日経平均に連動するよう機械的に株の買い付けを行います。
そのため個々の投資家は少額からでも分散投資が可能というメリットがあります。
つまりみんなで資金を少しづつ出し合うことで個人では出来ない投資をしようとするのが投資信託ということですね。
インデックス自体を購入することは出来ませんがインデックス連動型の投資信託(インデックスファンド)に投資をする事で間接的に少額からインデックスに投資ができます。
またその投資信託はどこで買えるのか?ですが楽天証券やSBI証券などのネット証券から購入することができます。
銀行などでも購入はできますが手数料が高い場合が多いですからネット証券を使うようにしましょう。
- インデックス自体を買うことはできない
- インデックスファンドを購入することでインデックス投資ができる
- 投資信託の購入はネット証券一択
インデックス投資のメリットとデメリット

インデックス投資がどういった投資方法か分かりましたらインデックス投資のメリットとデメリットを解説します。
メリットばかりが持ち上げられがちなインデックス投資ですがしっかりとデメリットも把握することが重要です。
インデックス投資のメリット
インデックス投資の最大のメリットは長期間にわたって市場の平均点を取り続けられることです。
インデックス(株価の平均値)に投資をしているわけですから常に市場の平均リターンを得ることが出来ます。
個別株への投資の場合は当たれば莫大な利益を得られる可能性がありますがリスクとリターンは必ず比例するのが投資の鉄則ですから大きな損失を出してしまう可能性もあります。
また20年ほどの長期投資の場合に常に平均以上のリターンを得るのはプロの投資家でさえ至難の業です。
ですからプロの投資家ですら無い僕たちが長期投資で成果を出そうと考えた場合インデックス投資以外の選択肢は無いかと思っています。
- インデックス投資は市場の平均点をとれる
- インデックスに勝ち続ける事はプロでも至難の業
- インデックス投資は長期投資の最適解
インデックス投資のデメリット
インデックス投資の最大のデメリットは投資にかけられる時間が長く無いと成果が出ないことです。
インデックス投資は15年〜20年のとても長い時間をかけてゆっくり資産を拡大していく投資方法となります。
ですから「1年で資産を2倍にしたい」や「投資で一発逆転したい」と考えている方はインデックス投資では実現不可能です。
また購入したインデックスファンドを1年や2年で売却してしまうと利益どころか元本割れしてしまう可能性すらあります。
インデックス投資では買ったら売らない「バイアンドホールド」が基本で長い期間運用することで複利効果(利益が利益を生む力)を享受する投資方法です。
そのため個別株投資やFXなどの派手な投資と比べるとインデックス投資はずいぶん地味な投資方法と感じる方もおられるかもしれませんね。
- 投資にかけられる期間が長くないと成果が出にくい
- 1年や2年の短期投資の場合は元本割れになる可能性が高い
さいごに
今回はインデックス投資とは一体どんな投資方法なのか?についてまとめました。
インデックス投資はその国の経済が今後も緩やかに成長していく事に賭けた投資方法と言えます。
そのため市場が大暴落している時でも安心して持ち続けられるインデックスを選択することがとても重要です。
またインデックス投資をこれから始められる方はインデックス投資のバイブルとも言われる「敗者のゲーム」を読まれるのがおすすめです。
長期投資に対する考え方の土台を固められるような内容になっていますから読んでおいて損は無いはずです。
またこちらに投資信託の選択の仕方をまとめていますのでこれからインデックス投資をされる方の参考になるかと思います。