こんにちは
投資信託で資産運用を始めるにあたって一番重要なのがぼったくり投資信託を購入しないことです。
投資をするという事は利益がでることもあれば損失をだすこともあります。
将来絶対に勝てる投資信託というのは誰にもわかりませんよね。
ですが将来負けるであろう投資信託は事前にしっかりと調べることで把握することが可能です。
そういった地雷投資信託を避けることで将来の期待リターンを高めることができますし、「ぼったくり投資信託を20年積立ててしまった…」なんていう最悪のパターンを回避することができます。
現在、株式に投資をする投資信託の数は5000本を超えていますがこの中で投資をするべき商品はほんの一握りだけです。
これだけ地雷投資信託があるなかで投資初心者の方が当たりの投資信託を買い付けるのは至難の業かと思います。
今回はそんな投資初心者の方向けに用語の解説を交えながら絶対に買ってはいけない投資信託の特徴をまとめました。
またここでは株式に投資をする投資信託に関してまとめています。
買ってはいけない投資信託の特徴

買ってはいけない投資信託の特徴を5つにまとめました。
これらの投資信託を避けることで大きな失敗を回避することができるかと思います。
買ってはいけない投資信託
- 銀行で勧められる投資信託
- アクティブファンド
- 毎月分配型投資信託
- コストが割高な投資信託
- 純資産総額が減っている投資信託
聞いたことの無い単語があるかもしれませんがそれぞれ専門用語の解説も交えながら詳しく解説していきますね。
銀行で勧められる投資信託
資産運用を始めようと思ったときに一番行ってはいけないのが銀行の窓口です。
銀行はお金のプロですから相談したくなる気持ちはわかりますが銀行から勧められる投資信託は絶対に購入しないようにしましょう。
銀行が積極的に売りたい投資信託は投資家が儲かるものではなく、銀行が儲かるものですから手数料がとても割高で長期投資や安定した資産運用には全く向かない商品ばかりです。
そのため「よくわからないから…」と銀行の窓口で勧められた投資信託を購入してしまうことがないようにしましょう。
銀行は金利や手数料で利益を出している企業ですからなるべく利益が出せる手数料の高い商品を売りたいのは当たり前ですよね。
投資家が儲かる商品=銀行が儲からない商品
銀行が儲かる商品=投資家が儲からない商品
このように投資家と銀行の利害関係は一致しません。
銀行が悪いわけではなく、銀行も商売ですから仕方のないことなのかもしれませんね。
また投資をする上で証券口座が必要になりますがコストの低いネット証券での口座開設をし投資する商品はご自身で選択するようにしましょう。

楽天証券かSBI証券で口座開設するのがおすすめですよ。
アクティブファンド
投資信託には大きくわけてインデックスファンドとアクティブファンドの2つがあります。
まずはこの2つの特徴をまとめました。
インデックスファンドとは
株価指数に連動した値動きを目指す投資信託です。株価指数とは国内ですと日経平均株価やTOPIXが指数(インデックス)となります。
指数に連動するように機械的に株式の買い付けを行いますからコストが低く長期投資におすすめです。
アクティブファンドとは
指数(インデックス)よりも高いパフォーマンスを目指す投資信託です。ファンドマネージャーが調査、分析を行い株式の売買をしますからコストが割高なことが多く長期投資にはおすすめではありません。
短期では指数よりも高いパフォーマンスを出すアクティブファンドもありますが長期投資の場合はインデックスファンドの方が有利であり、運用コストの高いアクティブファンドは選ぶべきではありません。
優良のアクティブファンドも一部ありますがそれらを見つけ出すよりも愚直にインデックスファンドを積み立てるのがおすすめです。
またこれからインデックス投資を始めるという方にはインデックス投資の基本中の基本から売却までを細かく記している「お金は寝かせて増やしなさい」という書籍がおすすめです。
市場暴落時の心構えなども解説されておりとても参考になるかと思います。
毎月分配型投資信託
毎月分配金が受け取れる投資信託を毎月分配型投資信託といいます。この毎月分配型投資信託は絶対に購入しないようにしましょう。

毎月分配金が受け取れるのはとても魅力的だけど…?
確かに毎月分配金として安定した収入が増えると思うととても魅力的な商品に見えてしまいますよね。
ですがこの分配金が一体どこから出てるのか?を把握することが重要です。
投資信託の分配金には2種類ありますので簡単にまとめました。
普通分配金
投資信託の運用で発生した利益から投資家に支払われる分配金。投資で発生した利益となるため課税対象となります。
特別分配金(元本払戻金)
投資信託が投資家に支払う分配金が運用益だけでは足りなかった場合に元本を取り崩して支払う分配金。
特別分配金は自分で投資した資金が戻ってきているだけですから非課税となります。
分配金と聞くと大体の方が運用で発生した利益が分配金として支払われていると思いますよね。
ですが実際は毎月分配型投資信託のほとんどが特別分配金として元本を取り崩しながら分配金を支払っています。
つまりとても高い手数料を支払いながら毎月自分の資産を取り崩している状態といえます。
元本が減ると投資効率も悪くなりますから毎月分配型の投資信託は避けましょう。

複利の力(利益がさらに利益を生む力)を最大限にするために分配金再投資型の投資信託がおすすめです。
コストが割高な投資信託
投資信託で資産運用をする上でとても重要なのが運用コストに敏感になることです。
特に10年や20年の長期投資をする場合はコストの差が将来受け取るリターンに大きく影響しますからしっかりと確認するようにしましょう。
投資信託で資産運用をする場合に発生する手数料は3つだけです。それぞれの手数料の特徴と購入の目安をまとめました。
購入時手数料
投資信託を買い付けるたびに購入金額に対してかかる手数料。
最近は購入時手数料が無料のノーロード型投資信託が主流ですので購入時手数料が発生する投資信託は買わないようにしましょう。
信託報酬
投資信託を保有しているあいだ常に純資産総額に対してかかる手数料。
信託報酬は0.3%以下がおすすめです。信託報酬が1%を超える投資信託は買ってはいけません。
信託財産留保額
投資信託を解約する場合に現金化する額に対してかかる手数料。
信託財産留保額がかからない投資信託が主流となっていますから、信託財産留保額なしの投資信託を選択しましょう。
この3つの中で特にこだわるべきなのは信託報酬です。信託報酬は投資信託の維持手数料ですから投資信託を保有している間はずっと発生する手数料となります。
また同じ指数に連動するインデックスファンドが複数ある場合は運用結果はどのファンドも大差ありません。同じ指数に投資をしている訳ですから当たり前ですよね。
ではどこで差がつくかというと運用コストで差が生まれます。
そのため信託報酬のできるだけ低い投資信託を選択することが自分にできる最大限の努力かと思います。
投資信託で発生する手数料に関してはこちらで詳しくまとめています。
純資産総額が減っている投資信託
純資産総額が右肩下がりに減っている投資信託には注意しましょう。

純資産総額とは…?
純資産総額とはその投資信託が保有している資産全ての時価総額から運用コストを差し引いたもので、ファンドの大きさを表しています。
投資家から資金が集まれば純資産総額は右肩上がりに増加していきますから、人気のあるファンドといえます。
ですが純資産総額が右肩下がりに減少している場合は何か問題があり、投資家からの解約が相次いでいる可能性があります。
純資産総額が減ってしまいますと投資信託は安定した運用ができなくなってしまいますから、純資産総額が減少傾向にある投資信託は買わないようにしましょう。
純資産総額が増減する理由は2つあります。
- 投資家からの資金の流入や流出
- 投資信託が保有している資産の価格変動
純資産総額は投資信託が保有している資産の価格変動でも増減しますから一概に減っているから悪いファンドとも言えません。
ですが基準価額(投資信託の値段)が増加しているにも関わらず純資産総額が減少、停滞している場合は資金の流出が考えられますから避けるようにしましょう。
さいごに
今回は買ってはいけないぼったくり投資信託の特徴5つをまとめました。
この5つのポイントをチェックし地雷商品を避けることで効率的に資産運用ができ、将来受け取るリターンの期待値もあがります。
逆に現在すでに銀行などからおすすめされた投資信託を保有してしまっているという方は一度確認されるのが良いかと思います。

優良な投資信託の選び方が知りたい…
という方はこちらが参考になるかと思います。