そもそも投資信託っていったい何?とてもわかりやすく噛み砕いて解説。

資産運用

資産運用では投資信託がおすすめと良く聞くけど投資信託っていったいなんなの?という方が多いかと思います。

投資信託という名前が堅苦しくてむずかしそうと思われがちですが、仕組みはとてもシンプルです。

「投資信託」というワードを初めて聞いた方でも理解できるように噛み砕いて解説しています。

投資信託に関して全く何もわからない…

銀行で突然おすすめされたけど投資をしても良いの…?

などの疑問がある方の参考になるかと思います。

投資信託とは何?

そもそも投資信託とは数ある投資商品の中の1つであり、証券口座さえあれば誰でも売買することが可能です。

「投資を信じて託す」と書くように自分の資産を投資信託(ファンド)に預けることで自分に代わって資産の運用を任せられる投資商品です。

ですが投資を任せるといっても何もかもすべてを任せるわけではなく投資先の大枠はご自身で決める必要があります。

この大枠とは

  • 日本の株式に投資をする投資信託
  • 海外の株式に投資をする投資信託
  • 日本の債権に投資をする投資信託
  • 海外の債権に投資をする投資信託
  • 不動産に投資をする投資信託(REIT)
  • 商品(金などの現物)に投資をする投資信託
  • これらを組み合わせたバランス型投資信託

上記のようにかなりの投資先があり、まずは何に投資をするか大枠を決めるんですね。

そして投資信託はこの大枠の中で投資家(僕たち)から預かった資金を運用することとなります。

なんだか分かるような分からないような…

こういった方がほとんどかと思いますので投資信託の仕組みを噛み砕いて説明します。

投資信託の仕組み

例えばこれから株式投資を始めようと考えたときに1社だけの株式に自分の資金を投資するのはとてもリスクが高いですよね。

投資した会社が何か不祥事を起こして株価が暴落、大きな損失がでる可能性もあります。

もしもその会社が倒産してしまえば投資した資金がゼロになってしまうなんてことも考えられます。

将来への資産形成を目的としている方は自分の資金をそんな大きなリスクに晒すのは嫌ですよね。

ですから自分の大事な資金を安定して運用するためには複数の会社へ資産を分けて投資をする分散投資という考え方がとても重要です。

例えば200社に分散投資をすればそのうちの1社が仮に倒産しても自分の資産に与える影響はわずかです。

値動きも穏やかになり、長期の資産運用としては理想的な状態と言えます。

ですが個人で200社に投資をするにはとても莫大な資金が必要になりますから現実的な投資法とは言えないんですよね。

そこで少額からでも分散投資を可能にしたのが「投資信託」であり、投資信託は個々の投資家から資金を集め、ひとつの大きな資金にまとめます。

そしてまとめた莫大な資金を使って個人では難しい分散投資を行うんですね。

またそこで発生した利益は投資家が出資した金額に応じて分配される仕組みになっています。

つまりみんなで資金を出し合うことで個人では到底できないような投資ができるのが投資信託ということですね。

  • 少額から分散投資ができる
  • 資産の運用を任せられる
  • みんなで資金を出し合うことで大きな資金が必要な投資ができる
  • 発生した利益は出資した金額に応じて分配される
  • 投資信託はファンドと呼ばれることもある

投資信託の種類

投資信託はざっくり大まかに「インデックスファンド」「アクティブファンド」の2つのタイプにわけることができます。

投資信託を選ぶ上で重要なポイントですのでそれぞれの特徴をまとめました。

インデックスファンド

インデックスファンドはインデックス(指数)に連動する値動きを目指す投資信託です。

インデックスって一体なんだろう…?

これだけでは少しわかりづらいですよね。

インデックスとは指数のことで簡単に言うと市場の平均のことです。

それぞれの国や地域ごとに指数があり、日本の株価指数は「日経平均株価」「TOPIX」などです。

米国でしたら「ダウ平均」「S&P500」がメジャーな指数ですね。

日経平均株価は日本の企業225社の平均株価となっていますから「日経平均連動型ファンド」を購入するだけで225社に分散投資をしていることになります。

またインデックスファンドは指数に連動するように機械的に株式の買い付けをしています。

そのため人の介入が少なくコスト(手数料)が低いというのもインデックスファンドの大きな特徴です。

ですから長期投資であればインデックスファンドは最適な投資商品と言えます。

インデックス投資に関してもう少し詳しく知りたい方はこちらも参考になると思います。

アクティブファンド

アクティブファンドはインデックス(指数)を上回る成果を目指す投資信託です。

ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが投資先の調査や選定、売買のタイミングを判断し、投資家から預かった資産の運用を行います。

インデックスファンドよりアクティブファンドの方が良さそう…

こう思われる方も多いかと思いますがアクティブファンドは人の介入が多いためコストが割高です。

またインデックスよりも高いパフォーマンスで長期運用できているアクティブファンドは極わずかですから基本的にはインデックスファンドを選べば間違いありません。

  • インデックスファンドはコストが低い
  • アクティブファンドはコストが割高
  • インデックスを上回るアクティブファンドは極わずか
  • 長期投資ではインデックスファンドがおすすめ

投資信託の値段

投資信託の値段を「基準価額」と言い、投資信託を購入した個数は「1口、2口」といった具合で口数で数えます。

それでは実際に楽天証券の投資信託のページを見てみましょう。

楽天証券から引用

赤枠内の「基準価額」が投資信託の値段となります。

この時点での基準価額は11938円となっていますがこの金額を用意しないと投資信託の購入ができないというわけではないんですね。

なぜかというと投資信託の基準価額は1万口あたりの価格が表示されていますからこの場合の1口あたりの価格は1.1938円となります。

100円などの少額からでも投資信託の購入ができるのはこのためです。

また株価であれば株式市場が開いているあいだは常に値動きをしていますよね。

ですが投資信託の基準価額が変わるのは1日に1度のみでその日の市場が閉まったあとにその日の基準価額が公表されます。

そのため株式のようにリアルタイムで売買するのではなく、投資信託の注文をしその後公表される基準価額で約定(購入完了)となるわけです。

ですから投資家は基準価額がいくらになるかわからない状態で投資信託を注文する形となり、これをブラインド方式と呼びます。

またこの基準価額の高い安いは投資信託のパフォーマンスに関係はありません。

これは説明が長くなってしまうため気になる方はこちらが参考になるかと思います。

  • 基準価額=投資信託の値段
  • 基準価額は1万口あたりの価格
  • 基準価額の変動は1日1度だけ
  • 基準価額の高い安いは関係ない
  • 投資信託は口数で数える

投資信託の手数料

投資信託で資産運用する上でとても重要なのが無駄なコストを支払わないことです。

逆にコストの割高なぼったくり投資信託を避けるだけで資産拡大の可能性がグッと高くなります。

ですから投資信託を選ぶ前に手数料に関してしっかり理解しておく必要があります。

投資信託で資産運用をする場合に発生する手数料は以下の3つだけです。

投資信託で発生する手数料

  • 購入時手数料(買うときの手数料)
  • 信託財産留保額(売るときの手数料)
  • 信託報酬(運用中の手数料)

投資信託では買うとき、売るとき、運用中の3つのタイミングで手数料がかかります。

ですが最近の投資信託は買うときの手数料(購入時手数料)と売るときの手数料(信託財産留保額)がゼロの投資信託がほとんどです。

そのため買うとき、売るときの2つの手数料に関してはゼロのものを選択するようにしましょう。

また運用中にかかる信託報酬ですが、この手数料は投資信託を保有しているあいだ常に発生し続ける手数料です。

保有している投資信託の額に対して年間○%といった形で発生します。

この信託報酬は別途支払うわけではなく、日割りした金額が基準価額から毎日自動で差し引きされています。

この信託報酬が投資信託を選ぶ上でとても重要なポイントになります。

間違っても信託報酬の割高なぼったくり投資信託を選ばないように注意しましょう。

信託報酬は低ければ低いほど良く、信託報酬が高いほうが良いパフォーマンスになるなんていうことはないんですね。

信託報酬の相場はどれくらい…?

信託報酬は0.3%以下の投資信託がおすすめです。

最近は信託報酬の値下げ競争が加熱しており0.1%を切る投資信託もあります。

信託報酬は将来受け取るリターンにとても大きく影響しますから割高な投資信託を買ってしまわないよう気をつけましょう。

投資信託のコストに関してこちらにもまとめています。

  • 購入時手数料(買うときの手数料)はゼロ
  • 信託財産留保額(売るときの手数料)はゼロ
  • 信託報酬は0.3%以下
  • 信託報酬は毎日自動で差し引きされる
  • コストは低ければ低いほど良い

投資信託で資産運用する上で大事なポイント

投資信託で資産運用を始める前に抑えておくべき大事なポイントをまとめました。

  • 生活防衛資金を貯める
  • 長期投資が前提
  • 短期間で莫大な利益は得られない
  • 時間を分散させる

投資信託で資産形成していく上でとても大事な考え方となりますのでそれぞれ解説していきます。

生活防衛資金を貯める

投資信託に限らずどんな投資をするにしてもまずは生活防衛資金を貯めることが最優先です。

生活防衛資金とは収入が全く無くなっても最低限の生活が送れるだけの資金のことです。

生活防衛資金は「3ヶ月分もあれば十分」と言う方もいれば「1年分必要だ」と言う方もいるんですね。

例えば毎月20万円が必要な家庭の場合は3ヶ月分であれば60万円、1年分であれば240万円を預金とし、余剰資金を投資に回すということです。

年齢や家族構成などでそれぞれ許容できるリスクが変わりますからご自身が安心できる金額を預金しておくのが良いと思います。

生活防衛資金があれば安心して資産運用ができますし、売るべきでないタイミングで売却せざるを得ない…なんていう最悪の状況を回避することができます。

生活防衛資金に関してはこちらにまとめています。

長期投資が前提

投資信託は数カ月で売買を繰り返すような投資商品ではなく基本的に5年以上の長期投資が前提です。

どのくらいの期間を長期投資と言うかは人それぞれですが20年〜30年先まで保有し続けるという方もいます。

また長期間、同じ商品を保有し続けることで「複利の力」(利益がさらに利益を生む力)が働き雪だるま式に資産が増えていきます

そのため保有している期間が長いほど複利効果が大きくなりますから、短期間で売却してしまうのは投資信託の1番おいしいところを逃してしまうことになります。

投資信託での資産運用は時間を味方につけた投資ですから、始めるタイミングは早ければ早いほど良いと言えます。

短期間で莫大な利益は得られない

投資信託は基本的に分散が効いた投資商品です。

投資信託の最大のメリットは手軽に数百社に分散投資ができることですよね。

投資先を分散させることで一気に資産がゼロになる可能性は限りなく低くなりますがそれと同時に短期間で莫大な利益がでる可能性もほぼありません。

ですから「投資で一発逆転」や「1年で資産を倍に」という考えの方には向かない投資方法と言えます。

投資信託はFXや個別株投資のような派手さは無く退屈で地味な投資方法と感じる方も多いかと思います。

時間を分散させる

安定した資産運用をする上で大事なのは「投資先の分散」「時間の分散」です。

投資信託で投資先の分散はできてるけど時間の分散って一体何…?

市場の価格は日々変動しており、今の価格が底値なのか最高値なのかは後になってみないと誰にもわかりません。

投資した途端に大暴落をする可能性もありますし、右肩上がりに値上がりし続ける可能性だってあるわけです。

このように今後の値動きがわからないのに余剰資金を一括で投資するのはリスクが高いですよね。

ですから例えば100万円の余剰資金がある場合には一気に投資をするのではなく毎月5万円ずつを20ヶ月にわけて投資をすることで時間を分散させることができます。

投資の時間を分散させることで高値掴みを避けることもできますし、底値で買えないというリスクを避けることもできます。

また毎月や毎週など定期的に決まった金額を買い付ける投資方法をドルコスト平均法と言います。

インデックスファンドをドルコスト平均法で積立続けるのが投資信託での資産運用の王道です。

ドルコスト平均法に関してはこちらでまとめています。

  • まずは生活防衛資金を貯める
  • 始めるのは早いほうが有利
  • ドルコスト平均法での積立投資がおすすめ
  • 含み益、含み損が発生しても基本は放置

投資信託を買う前に注意するべきポイント

投資信託での資産運用のメリットは誰でも手軽に購入できることですよね。

慣れればネット証券から5分ほどで注文が完了します。

これだけ手軽に数百社へ分散投資ができるわけですから本当に便利ですよね。

ですが逆に考えると特に知識が無い方でも簡単に投資が出来てしまうという弊害もあります。

投資信託は数千種類もの数がありますがその中で本当に投資をするべき投資信託はほんのわずかであり、ほとんどがコストの高いぼったくり投資信託です。

そこでぼったくり投資信託を掴まないように必ずおさえておくべきポイントをまとめました。

  • ネット証券で口座開設する
  • コストに気をつける
  • 毎月分配型をさける
  • インデックスファンドを選ぶ
  • リスク管理をする

上記4点のポイントをおさえるだけで大きな失敗を避けることができます。

ネット証券で口座開設する

実際に投資信託を購入するには投資をするための専用口座である証券口座の開設が必要です。

ご自身の資金を証券口座に入金することで投資ができるようになるんですね。

そこで重要なのが証券口座をドコで開設するか?ですが証券口座の開設は断然ネット証券がおすすめです。

対面じゃないとなんだか不安で…

こういった方も多いかと思います。確かに始めて投資をされる方は少し不安ですよね。

ですが担当者と対面で商品選びができる証券会社や銀行で購入できる投資信託は手数料がとても割高なことが多く、長期投資では圧倒的に不利です。

ですから投資信託を購入する前にある程度の知識をつけてご自身で商品選びができるようになりましょう。

また銀行で投資信託を購入する場合のメリットとデメリットはこちらにまとめています。

コストに気をつける

投資信託を選ぶ上で重要なポイントは2つです。1つ目は投資先、2つ目はコスト(手数料)です。

逆にこの2つのポイントさえ間違えなければ大きな失敗は避けることができます。

特に注意したいのは投資信託を保有しているあいだ常に発生し続ける信託報酬という手数料です。

銀行などで進められるままに購入した商品などはこの信託報酬が異常に高い場合が多いです。

例えばコーヒーが一杯3000円だったらとても高くて購入を躊躇しますよね。これはコーヒーの相場を知っているから割高だと感じるためです。

ですが投資となるとビックリするほど手数料の高い投資商品を購入している方が多いです。これは相場を知らないで言われるままに投資しているためですよね。

ですからぼったくり投資信託を掴まないようにコストの相場を事前に把握しておくことが重要ですよ。

こちらで投資信託のシンプルな選び方をまとめています。

毎月分配型をさける

毎月分配型ファンドとはその名の通り毎月分配金を受け取ることができる投資信託のことです。

毎月の定期的な収入となるため人気の高い毎月分配型ファンドですが、絶対に知っておくべき大きなデメリットがあります。

まず分配金と聞くと大半の方が「発生した利益をみんなに分配するもの」と考えますよね。

ですが毎月分配型ファンドでは利益が出ている月も出ていない月でも同じように分配金を受け取ることができます。

この利益が出ていない月の分配金は投資元本を切り崩す形で支払われています。

つまり高い手数料を支払って毎月自分の資産を切り崩しているようなものです。

毎月の収入が増えたからと安心していたらいつのまにか資産が目減りしていたなんてことにもなりかねませんよね。

ですから投資信託を購入する場合は再投資型のものを選ぶようにしましょう。

インデックスファンドを選ぶ

インデックスファンドは最初に説明したとおり市場平均(指数)に連動した値動きをする投資信託でしたよね。

ですからインデックスファンドに投資をすることでどんな相場でも常に株式市場の平均点を取ることができます。

平均点ってなんだかショボそう…

平均点と聞くとこう思われる方が多いかと思います。

ですが投資の世界ではコツコツと資産を増やしていても1度の暴落ですべてを失ってしまう事もあります。

投資のプロでさえ市場の平均以上のリターンを常に得ることは難しく、長期投資ではインデックスに負けてしまうことがほとんどです。

ですから僕たちのような個人投資家が市場の平均点を取り続けることができるインデックスファンドは資産形成の最適解となります。

リスク管理をする

実際に投資を始める前にどのくらいの下落に耐えられるかご自身のリスク許容度を考えておく必要があります。

過去の暴落、リーマンショックの時には株式市場は50%ほどの下落を記録しました。

投資している資産が半分になったわけですからとても恐ろしいことですよね。

ですが長期投資をしていく上で暴落は必ず経験することになります。

そのときに過度にリスクをとった資産配分にしていると冷静な判断ができず最悪のタイミングで損切りしてしまうなんてことになりかねません。

ですから最悪の場合は50%ほど資産が減る可能性を頭に入れて投資金額を決めるのが良いと思います。

10%〜20%の下落でもドキドキして眠れなくなるという方はリスクをとりすぎていますから資産配分を見直しましょう。

  • 対面で投資商品は買わない
  • コストに敏感になる
  • 投資ではベストではなくベターを目指す
  • リスク許容度にあった投資を心掛ける

さいごに

今回はそもそも投資信託とは一体なんなのか?に関してまとめました。

投資信託はFXや仮想通貨のように短期間で大金持ちになることはできませんが淡々と時間をかけて積立投資を続けることでほとんどの方が小金持ちになれる可能性の高い投資方法です。

また書籍などを読むと個別株やFX、先物取引などを経て最終的にインデックス投資1本で資産運用をされている方がとても多いです。

様々な投資をするのも経験となりますが投資が趣味ではなく資産形成の手段なのであれば始めからインデックス投資のみで資産形成されるのも悪くないと思います。

こちらにぼったくり投資信託を掴まないためにおさえておくべきポイントをまとめています。

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