20〜30代の若い方は大きな病気や手術の経験がなく、医療保険の必要性をあまり感じていない方が多いのではないでしょうか?
「医療保険は将来必要になったときに加入すればいいか…」なんてお考えの方もおられるかと思います。
ですが医療保険は若いうちにこそ加入するべきであり、若いうちに加入しなかった場合は将来、後悔することにもなりかねないんですね。
そこで今回は若いうちに医療保険に加入するべき3つの理由と1つのデメリットをまとめました。
年齢がお若く、医療保険の加入を迷われている方の参考になるかと思います。
医療保険は若いうちに加入するべき3つの理由
年齢が若いうちは病気になるリスクが低いですから一見、医療保険は不要とも思えますよね。
ですがなぜ若いうちに医療保険に加入するべきなのか3つの理由をまとめました。
若いうちに医療保険に加入するべき3つの理由
- 保険料の総額が安い
- 貯蓄が無いうちは突然の出費に対応できない
- 加入したいときに加入できなくなっている可能性がある
それぞれ詳しく解説していきます。
保険料の総額が安い

20〜30代の若いうちは大きな病気にかかるリスクが低いですから保険料を払うのはもったいないと感じてしまいますよね。
そこで病気のリスクが高くなる50代で医療保険に加入しようと考えている方も多いと思います。
ですがこの考えは間違いで若いうちに医療保険に加入したほうが生涯で支払う保険料は低く抑えられるんですね。
実際にオリックス生命の医療保険、新CUREを例に生涯で支払う保険料総額を年齢別にまとめました。
条件は以下の通りに揃えています。
- 男性
- 終身型
- 入院日額1万円
- 入院限度日数60日
- 先進医療特約あり
- その他の特約なし
また払込期間は終身型のため男性の平均余命である81歳までの払込としています
年齢 | 保険料(月) | 払込回数 | 保険料総額 |
20歳 | 2,047円 | 732回 | 1,498,404円 |
30歳 | 2,741円 | 612回 | 1,677,492円 |
40歳 | 3,906円 | 492回 | 1,921,752円 |
50歳 | 5,745円 | 372回 | 2,137,140円 |
81歳までに支払う保険料の総額は20歳と50歳では約63万円もの差があることがわかりました。
ここで重要なのは今回は平均余命の81歳までを払込期間としていますがその後も長生きした場合にはこの差はどんどん大きくなっていくことです。
また医療保険に20歳で加入した場合と50歳で加入した場合では必然的に20歳で加入したほうが保障期間は長くなりますよね。
それであるにも関わらず50歳で加入した場合のほうが保険料総額が高くなるのは単純に割高な価格で保障を買っていると言えます。
このことからも医療保険の加入を悩んでいるのであれば少しでも若いうちに加入することが最善の選択かと思いますよ。

医療保険に加入したいけどどれを選べばいいかわからない…
こういった方は保険のプロに無料相談してみるのも1つの手ですよ。
専門用語なども噛み砕いて説明してもらえますから保険選びでの時間の短縮にもなります。
貯蓄が無いうちは突然の出費に対応できない
保険は「もしものときに生活が破綻しないために備える」ためのものです。
実際に病気やケガで長期入院となった場合にかかる医療費はだいたい1ヶ月に9万円くらいなんですね。
なぜかというと公的保険で1ヶ月の医療費には上限が設けられていますから実際の医療費負担はそこまで重くはありません。
ですがこれとは別に家賃や光熱費、通信費に食費などの出費は止まることなく発生し続けてしまいます。
ですから例えば100万円ほどの貯金があり突然の出費があっても生活が脅かされないようであれば医療保険の必要性は低いと考えられます。
逆にこのような出費があると払いきれない可能性があるという方は医療保険の必要性がとても高いと言えます。
そのため貯蓄があまり無い若いうちは医療保険に加入し、ある程度資産ができた段階で医療保険の解約を検討するのが良いかと思います。
また医療保険が不要になる貯金額に関してはこちらにまとめています。
加入したいときに加入できなくなっている可能性がある
医療保険に加入するときには必ず現在の健康状態を保険会社へ告知する「告知義務」があるんですね。
告知内容は保険会社によりますが、過去5年以内の病歴や健康診断での数値異常、定期的に服用している薬などの申告が必要です。
この告知義務にウソの申告をしてしまうと万が一の時に保険金が支払われない可能性がありますから必ず正確に申告をしなければいけません。
ですが過去の病歴や服用している薬によっては「謝絶」といって保険会社から医療保険の加入を断られてしまうことがあります。
これは健康なうちから保険に加入した人と病気のリスクが高くなってから加入した人が同じ保険料、保障内容だと不公平になるためです。
また保険会社も営利企業ですから病気リスクの高い人の加入を避けたいというのもあるでしょう。
この場合は医療保険への加入はあきらめるか、持病があっても入れる緩和型の医療保険に加入するしかないんですね。
ですが緩和型の医療保険は毎月の保険料がとても割高ですから加入するメリットは薄いと言えます。
このように加入したい時に加入できないのはとても大きなストレスとなってしまいますよね。
そのため若く病歴のないうちに保険料や保障内容を比較しお好きな保険商品を選択するのが最適解かと思います。
若いうちに医療保険に加入するデメリット
若いうちに医療保険に加入することのデメリットは「保険の陳腐化」です。
医療は日々進歩しており、病院の在り方も時代とともに変化していきますよね。
ですが医療保険の保障内容に関しては契約したときのまま何も変わりませんからその時代の医療体制にそぐわないかもしれません。
つまり現在の入院を主軸とした医療保険では将来使い物にならなくなっている可能性があるということです。
このように医療保険が陳腐化してしまうと若いうちに医療保険に加入することのメリットも少し薄れてしまいますよね。
ですがこればっかりは将来どうなるか誰にもわかりませんからやはり若いうちに最低限の保障内容で医療保険に加入しておくことがおすすめです。
もしも医療体制が大きく変わるようなことがあった場合はその時に解約や見直しを検討すれば良いかと思いますよ。
まとめ
今回は若いうちに医療保険に加入するべき3つの理由と1つのデメリットをまとめました。
基本的には若いうちに最低限の保障内容で加入しておくのが間違いない選択かと思います。
またこちらに最低限の医療保険の選び方をまとめていますから医療保険選びで悩んでいる方の参考になるかと思います。